ボーカルに綿菓子かんろを迎え、新体制となったV/R Convertersの第三弾シングル。これまで、3枚のアルバムをリリースしており、次作の4thアルバムに向けての連続リリースが続きます。第四弾の「長汀曲浦」は、ヒトの温もりと、その“ヒト”を知らない孤独な存在の物語で、しっとりと聴ける1曲。これまでの作品とは異なる、新たな一面に注目してください。
■「長汀曲浦」(2025年7月27日発売)
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【綿菓子かんろによるセルフライナーノーツ】
12月にリリースするアルバムの中では、おそらく最も穏やかな楽曲ではないでしょうか。私の1stアルバム『リサージュの風景』にも通じる、しっとりとしたハーモニー感があります。 A-B-C-D-Aという構成——何と呼べばよいのか難しいのですが、どこか劇伴的な展開です。とはいえポップスから逸脱しているわけではなく、メロディはとても素直で、聴きやすい仕上がりになっていると思います。 構成が独特なので、作詞は難航するかもしれないと予想していましたが、意外にも詞はするりとできあがりました。 この楽曲のデモを初めて聴いたとき「寂しいAIみたい」という印象を受け、アコースティックなサウンドと対比させるように、無機質な言葉を歌詞に取り入れようと考えました。 最終的には、ヒトの温もりと、その“ヒト”を知らない孤独な存在の物語ができあがりました。オートチューンをかけてもらい、マスターでピッチを下げてもらうなど、ミックス段階でもこの解釈に沿ったアプローチを重ねています。そのひと手間が、楽曲の物語性をより強く印象づけてくれたように感じています。 誰もいない、ひとりきりの時間にこの歌がそっと寄り添う存在になれたら、嬉しく思います。てみてください。